出版社内容情報
アグノトロジー―日本語では無知学とも訳されるそれは<学者が市民の無知を啓蒙する学問>ではない。科学が知識を与えつつ無知をも作り出してきたという反省から、従来の科学史を読み直す試みである。例えば、タバコの発がん性が科学的に明らかにされていったにも関わらず、その規制が進めなかったのはなぜか。あるいは、地球温暖化が人為起源であることは早くから知られていたにも関わらず、その対策が今日まで遅れてきたのはなぜか。無知学は私たちを無知でいさせようとする有形無形な圧力を明らかにする学問であり、それに抗するための運動でもある。本特集では、わが国においてもまだ十分に認知されていない無知学を紹介・検討するとともに、様々な学問分野の蓄積から<そもそも知るとはどういうことか>にまで思考を深化させる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ぷぅ
1
某SNSにて新聞の記事がきっかけで教えていただいた本。大変に刺激的でした。無知学と言うものが興味深い。そしてその観点で研究されているあれこれについて書かれたものも面白い。 今、世間を騒がせているあれこれも無知学を通してみると分かりやすくなりそうなものも多く。 陰謀論に利用されそう(恐らくこの手法は知らないだろうけど、知らないままに使ってる人たちがいますね)なのが心配かな。2025/10/15
クロスリバーゴリラ
1
無知学というものをこの特集で知ったがだいぶ射程の広い概念だなと感じた。あらゆる学問と結びつけて語ることができる気がして新たな視点を得た気分。逆にこれを陰謀論の文脈でしか結びつけられない人もでてきそう。2025/01/17




