出版社内容情報
新型コロナウィルスをめぐる現場の最前線から、パンデミックをめぐる人類史、医療と対策、統計など感染/パンデミックを総合的に検討する緊急特集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
29
医療社会学の葛西豊子「21世紀の病因論」で、日本の御霊会が994年に始まったことと、京の都に妖言が流れたと紹介。引き籠り、跋扈する疫神は放擲されたが、これが御霊会の原型としている(157頁上段)。また、疱瘡も16Cに列島各地に土着化、記録されなくなったらしい(158頁上段)。17Cには疫瘡が人生儀礼へと変貌していったという。疱瘡患者は捨てられ、逃散でやり過ごされた地域もあったらしい(159頁上段)。現代では患者の人権への配慮から、棄てられ、逃げることは許されない。2020/07/26
マープル
7
冒頭にあるジョルジョ・アガンベンとジャン=リュック・ナンシーの応答から、小泉義之の部分まで読了。生権力の問題系と「生き残り」の問題。2020/08/02
masawo
5
医学だけがクローズアップされがちだが、政策や権力、現代思想、疫病の歴史、社会学など多種多様なジャンルの専門家による論考によって新型コロナが世界にもたらしたインパクトを浮き彫りにする永久保存版。モヤモヤを見事に言語化してくれる一冊。2020/05/27
ゆうき
3
新型コロナウイルスから自分を守るために自己責任でマスクして手を洗えというフーコーの規律訓練型権力が現れ、国家は命令ではなく要請という曖昧な言葉で個人の自己責任、企業の自己責任とい国家が負担すべき福祉を放棄している。現在進行系で進む新型コロナウイルスは世界から国を国から個人を分断している。2020/05/14
えだ
3
政治論についてはやはりフーコーそのものを丁寧に理解せねばといったところ。個人的には感染症に歴史(諫早、香西)や人類学(奥野)、科学論(塚原)を絡めた中盤の論考群が特に新鮮で、面白く読んだ。2020/05/05
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