出版社内容情報
テレビにドラマを作り出した、ドラマとは単にドラマチックなひとときの物語のことではない、何週、数ヶ月にわたってくり広げられる人間の劇、『岸辺のアルバム』『男たちの旅路』『獅子の時代』『想い出づくり。』『ふぞろいの林檎たち』…山田太一死去、テレビドラマの始まりにピリオドが打たれようとしている。その前に今特集では、山田太一という大きな存在を手がかりに証言を拾い集め、少しずつ足取りをたどっていく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kokada_jnet
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百歳近い中村稔の連載「忘れられぬ人々」第30回「故旧哀傷・小田切進」、92年没の小田切を批判した暴露的な内容。中村は詩人にして弁護士だったので、小田切にさまざまにふりまわされた。日本近代文学館の恣意的な運営の片棒をかつがされる。また、神奈川近代文学館の豪奢な施設を見て「その費用を考えると背筋が寒くなった」。「小田切進という人は、日本近代文学館の理事長、神奈川近代文学館の館長として文壇の大物のように自負し、そのようにふるまってきたが、研究者としての業績のまったくなかったことに驚く外ない」とまで、言い切る。2025/02/07
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