感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
keroppi
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円谷英二生誕120年の記念号。先日、国立映画アーカイブで「円谷英二展」を見たこともあり、円谷英二をこの本で再度振り返ってみた。この本で も誰かが書いていたが、私も映画の作り手として初めて認識したのは円谷英二だったと思う。「特撮の神様」と称せられる彼は、飛行機乗りに憧れるカメラマンだった。カメラの向こうに、見たこともない世界を作り上げた。まだ特撮がトリック撮影と言われ、特撮映画がゲテモノ映画と蔑まれた時代に生き、初めて特技監督として、映画監督と並びクレジットされるようになる。私に夢を見せてくれた、夢の軌跡。2021/11/03