出版社内容情報
テレビドラマの脚本家 坂本裕二。1月スタート「anone」を最後に脚本業を休養すると発表した平成から令和を代表する希代のストーリーライターを特集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mami
12
脚本家坂元裕二さんを徹底的に多角的に読み解く一冊。恐ろしいほど充実した内容に読了まで2か月近くを要してしまった。それほどまでに丁寧に読み込みたかった。私が何故ここまで坂本作品に心を奪われるのか。それは並木道子さんが仰っている「坂本さんの作品はいつだって寂しい人たちに目が向けられている。彼らが居場所を見つけるまでの物語だから」の言葉に尽きる。フルーツポンチ村上さんの言葉が刺さり思わず涙ぐむ。そして永山瑛太さんの「カルテットは嫉妬のかたまり」という言葉が人間くさくてとても好き。2021/04/20
yuna☆
8
結構時間をかけて読んだけど、終始楽しかった。みんなほんと坂元作品&坂元さん好きだねー。何だか仲間に会えたみたいで嬉しかった。にしても、ずっと坂元さんの色んなエピソードを色んな人達から垣間聴き(読み)、写真と一緒にご本人様の対談もいくつかあるものだから、すっかり坂元さんの話す姿を何度も映像やラジオで見たり聞いたりしたことがあるような気になってたけど、そういえば全く知らないんだと途中ではたと気づいて、その勘違いぶりに驚いた。錯覚するくらい頭の中に坂元さんがいたんだよね。それだけ坂元裕二で満載だった。満足満足。2021/04/20
yuna☆
3
年末年始に、結構な覚悟を持ってようやく観た「それでも、生きてゆく」に関する部分を読みたくて再読。小松原織香さんの評論を読んでまた思い出して涙し、瑛太さんのインタビューを読んで、坂元さんのセリフが持つ独特のリズムについて確かに!と思った。この本、やっぱり買ってよかったな。ドラマを見返すたびに、読み返していきたい。2022/01/11
abe623
3
坂元裕二好きなら読んで損なしの一冊でした2021/06/15
萩緒文葉
1
「脚本家 坂元裕二」を読み、過去の坂元裕二作品を見れる限り観て、どんな学びを重ねたらこんな視点が持てるんやろと興味深く読んだ1冊。結果、さらに謎は深まるばかり。印象深かったのは飯塚悟志さんとの対談。読んだ後、過去作品の3人と4人のシーンを見比べてなるほどと思ったりしました。~からの「大豆田とわ子…」だったのでニヤニヤしながら観ました。今ふと思ったのですが、何度観ても飽きない落語的なあじわいがありますよね、坂元作品。映画「花束…」も連ドラで観てみたいくらい、坂元裕二の余談が好きなのです。2021/03/14