目次
1 免疫学の基礎知識
2 免疫システムの仕組み
3 免疫システムの補助因子
4 感染症とアレルギー
5 自己免疫疾患
6 移植免疫・がんと免疫
著者等紹介
鈴木隆二[スズキリュウジ]
医学博士。独立行政法人国立病院機構相模原病院臨床研究センター診断・治療研究室室長。国立感染症研究所客員研究員。鶴見大学歯学部非常勤講師。1979年日本大学農獣医学部獣医学科卒業。1979~87年東北大学歯学部研究生(微生物学教室)。1987年東北大学医学部非常勤講師、1988~99年テキサス大学MDアンダーソン癌研究所客員助教授(免疫部門)、1996~2000年大阪大学医学部非常勤講師、1998~2002年神戸大学大学院客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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のっち♬
113
免疫の仕組みをカラーイラストや図版を多用しながら説明する。免疫学の基本から医療への応用面まで最新の知見を取り入れながらであり、一般人から医療従事者まで広くアピールできる入門用の専門書。複雑な細胞間のサイトカインネットワークが構築され、巧妙な反応調整機構が存在する免疫システムは、厳格な特異性と無限の多様性を併せ持ったあたかも一つの宇宙のような様相を呈している。人間の健康を維持する一方で一度暴走すれば恐ろしい疾患が発症するのもそれが難治性になるのもこの複雑さ所以だ。感染症や臓器移植の解説なども要領を得ている。2022/04/05
榊原 香織
64
コロナ以前(2015刊)の本 新しいタイプのワクチンとして、DNAワクチンが紹介 家畜では既に使われていて人での実用化に向け研究中、て、これ、私たちが対コロナで3回も打ったやつ2022/06/15
なかしー
32
花粉症の原理を知りたくて読みました。2019/04/22
Shinya
23
がっつり、免疫「学」について本。大学でその分野を勉強するような人の入門書のようで、生物学とかの分野に明るくない人は読んでもあまり得るものはない。 アレルギーや自己免疫疾患などの病気について軽く学ぶことができる。2020/05/05
またの名
8
胸腺内で教育され合格したT細胞は免疫活動を担うが合格しなかったら死滅決定という、体内に繰り広げられる過酷な運命が世知辛い。医学部生が学習用に使うレベルまで対応した詳細な記述ながらオールカラー図版付きでなんとか読み切れる設計の解説によると、免疫細胞は無数の病原体へ対応できるよう変形可能な遺伝子から不要な部分を取り除いて再構成するスプライシングで変異するので、防衛能力が柔軟。ガンの原因を突き詰めれば生命が進化してくために遺伝子の突然変異が可能になってるからというわけで生きてる以上は回避困難らしく、身体は深淵。2020/03/09