内容説明
ご存じ金田一耕助をはじめとした魅力溢れる新旧の名探偵が一堂に会し、推理の冴えを競い合います。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんぶん
13
【図書館】歴代の名探偵の変遷史。 ちょっと、気晴らしで読むにはちょうど良い。 簡単な謎解きの様に気軽に手に取るには持って来いのアンソロジーです。 巻末の山前氏の「名探偵の系譜」も、いろいろ思い出して楽しいです。 知らない探偵もいて勉強になります。2019/11/29
カニック
5
古い探偵小説はわりあい好きだけど、ちょっと古すぎるかな?そこそこ楽しめます。2017/10/29
しゅう
2
やっぱり少し古い感じ。C2016/09/06
やいとや
1
名探偵通史と言えるアンソロジー。古典から新本格まで、だが時系列で並べずに口開けは島田荘司、オーラスは山口雅也と「ミステリを読む喜び」はきっちり味わせようという意気は感じる。些か古さを否めない作品も、それはそれでいいんだけどね。『疾走する死者』は完全に覚えていたが、それでも面白かったし(セッションシーンは意味不明な記述が多かったのは苦笑)、初読みのキッド・ピストルズは流石の手際。そんな中にあっても異形の存在感を放つ小栗虫太郎が一番凄いのかも知れないけどね。意味分かんねーんだもん。戸板康二は読み進めたい。2024/12/10
剛腕伝説
1
2000年刊行の探偵小説のアンソロジー。戸板康二の中村雅楽シリーズが好きで手にしたが、今回の「車引き」殺人事件も中々良かった。山口雅也の「むしゃむしゃごくごく殺人事件」は出色のできであった。舞台は大英帝国のパラレルワールドという秀逸な設定。マザーグースをモチーフとした内容で、パンク探偵のキッド・ピストルが主人公。相棒のピンクもキャラクターが立っているし、構成、推理、その全てが洒落ている。上質の海外探偵小説の様な秀作であった。高木彬光の「罪なき罪人」は強引過ぎ、島久平の「夜の殺人事件」は酷かった。2018/09/28