内容説明
前夜青森を立ち、早朝に上野駅に到着した寝台特急〈ゆうづる〉の車内で妖艶な美女の絞殺死体が発見された。同じ車両に乗っていた若い女性の証言によれば、被害者は前日、夏の大祭で賑わう下北半島・恐山におり、イタコの口寄せによって「ト・ナ・ミ」という霊の声を聞いていたらしい。しかも、その日の朝、恐山でも被害者とそっくりの女性が殺害されていたことがわかった。「ト・ナ・ミ」という謎の言葉を追って、天海班の敏腕刑事たちは、勇躍夏の下北半島へ向かった。
前夜青森を立ち、早朝に上野駅に到着した寝台特急〈ゆうづる〉の車内で妖艶な美女の絞殺死体が発見された。同じ車両に乗っていた若い女性の証言によれば、被害者は前日、夏の大祭で賑わう下北半島・恐山におり、イタコの口寄せによって「ト・ナ・ミ」という霊の声を聞いていたらしい。しかも、その日の朝、恐山でも被害者とそっくりの女性が殺害されていたことがわかった。「ト・ナ・ミ」という謎の言葉を追って、天海班の敏腕刑事たちは、勇躍夏の下北半島へ向かった。