内容説明
リワークのレベルアップ、施設認定をめざす方々のために。リワークを医療者が始めてみると、患者の復職に貢献できるという喜びがある一方で、そこに至るまでにはさまざまな困難が待ち受けている。本書は、そのような困難を乗り越えて目的地に至るまでの道のりをわかりやすく解説してくれる登山ガイドのようなものである。4人の著者が、これまでの経験と知識をもとに、リワークで遭遇しがちな問題点とその解決策を惜しみなく提供する。
目次
第1章 リワークの現状と問題点
第2章 発達障害を併存する患者への対応
第3章 復職準備性の評価と職場との連携
第4章 リワークと転職・退職
第5章 無職者に対するリワークの効果
第6章 主治医の診断や治療を疑うとき
第7章 難しい患者を支えていくためには
第8章 主治医の薬物療法を理解するために
第9章 リワーク協会認定施設をめざすために
第10章 リワークの将来
著者等紹介
寺尾岳[テラオタケシ]
大分大学医学部精神神経医学講座教授。精神科医。1985年産業医科大学卒業。1999年英国オックスフォード大学へ留学。2000年産業医科大学精神医学教室助教授。2004年より現職。2020年より大分大学医学部附属病院副院長を兼任
要斉[カナメヒトシ]
かなめクリニック院長。精神科医。1969年鹿児島県生まれ。1993年九州大学医学部卒業。2006年より北九州にて開業し、2011年より医療リワークを行っている。現在、日本うつ病リワーク協会理事
中島美鈴[ナカシマミスズ]
中島心理相談所所長。肥前精神医療センター臨床研究部。臨床心理士。2020年九州大学大学院人間環境学府博士後期課程修了
山下瞳[ヤマシタヒトミ]
大分大学医学部附属病院精神科作業療法士。医学博士。2005年九州保健福祉大学卒業。佐藤病院を経て2007年から現職。在職中に大分大学大学院修了。2017年からリワークを担当している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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