内容説明
パラオ、激動の31年間を生きた人々の物語が、貴重な写真とともによみがえる。日本委任統治時代の産業や生活、著者が体験した戦争など、多角的な視点からパラオの歴史を綴る。平和の尊さに思いをはせる一冊。
目次
第1章 日本統治時代の遺構や太平洋戦争の戦跡(コロール島周辺およびパラオ本島(バベルダオブ島)
アンガウル島)
第2章 倉田洋二遺稿集(パラオ熱帯生物研究所追想(遺稿)
南洋庁水産試験場とパラオ熱帯生物研究所(座談会)
太平洋戦争におけるパラオ諸島アンガウル島の戦闘(講演)
太平洋戦争 アンガウル島玉砕戦の体験(座談会)
飢えと闘う日本兵(遺稿)
東京都水産試験場と小笠原海洋センター(座談会))
第3章 南洋群島について(南洋群島について;委任統治時代以前の南洋群島と日本の交流)
著者等紹介
倉田洋二[クラタヨウジ]
海洋生物学者。1927年東京生まれ。南洋庁水産講習所卒業。南洋庁水産試験場勤務中に現地召集され、アンガウル島玉砕戦を経験。戦後は東京都水産試験場主任研究員、東京都小笠原水産センター所長、小笠原海洋センター長を歴任。1987~1990年、国際協力事業団よりフィリピン国立ワニ養殖研究所へ派遣。2019年11月逝去
上杉誠[ウエスギマコト]
1974年生まれ。2005~2017年、パラオ共和国スプラッシュネイチャーセンターにてネイチャーガイドに従事。その活動の中でパラオの史跡や戦跡を専門に紹介する「パラオ歴史探訪ツアー」を主宰する
諸川由実代[モロカワユミヨ]
精神科医。1962年生まれ。専攻は臨床精神薬理学
笹倉江身子[ササクラエミコ]
1954年生まれ。1987年より3年間フィリピン国立ワニ養殖事業に父・倉田洋二のアシスタントとして同行。慰霊のためパラオを訪れる太平洋戦争の戦没者遺族を父と共にサポートする
安斎晃[アンザイアキラ]
フォトジャーナリスト。1954年生まれ。1978~2019年、読売新聞東京本社写真部、週刊「読売」編集部勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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