内容説明
子どもの精神医学事典の決定版!精神医学的問題、心身医学的問題を抱える児童生徒に学校で遭遇したときに、どのように支援したらよいか、さまざまな角度から概説。
目次
第1部 疾患・症状から見る心とからだの基礎と学校でできること(心身症;身体症状症および関連症(身体的苦痛症群または身体的体験症群)
睡眠障害(睡眠と覚醒) ほか)
第2部 状態・行動から見る心とからだの基礎と学校でできること(不登校とひきこもり;いじめ;家庭内暴力 ほか)
第3部 子どもを支援するうえで必要な事柄と学校でできること(保護者支援;教職員のメンタルヘルス;薬物療法の基本 ほか)
付録 子どものメンタルヘルスケア
著者等紹介
高宮静男[タカミヤシズオ]
たかみやこころのクリニック院長。大分県出身。神戸大学医学部卒業。学校との連携などを中心に総合病院にて診療。神経発達症(発達障害)、小児心身症、小児摂食症(摂食障害)をはじめとする子どもの診療に多く携わる。2016年8月、クリニックを開設。日本摂食障害学会理事、日本摂食障害協会参与、子どものこころ専門医、日本精神神経学会指導医、日本心身医学会指導医(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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☆よいこ
67
職員図書、保健室、スクールカウンセラー室に置きたい。2021年刊。「子どもを大事に思うこころ」を基盤に、児童生徒の心を支え育むために学校で何ができるか。校内でどう支援したらよいかの糸口になる内容▽第1部:疾患・症状から見る心とからだの基礎と学校でできること/心身症、睡眠障害、ストレス、強迫症、依存症、てんかん等▽第2部:状態・行動から見る心とからだの基礎と学校でできること/不登校、いじめ、自傷等▽第3部:子供を支援するうえで必要な事柄と学校でできること/保護者支援、薬物療法の基本▽症例、ピットフォール有2023/04/03
こどもふみちゃん
5
具体症例が多く掲載されていて、大変参考になった2021/05/09
AKN
0
社交不安症とパニック症、場面(選択性)緘黙の関係、パニック発作時の状況は、パニック症では対人・社会的状況と無関係であるが、社交不安症は対人・社会的状況に依存する。他の人との関係はパニック症では一緒にいる状況で安心するが、社交不安症では一緒にいると不安が高まる。パニック症では一人でいるときに発作を起こしやすいが、社交不安症では一人でいるときには発作を起こさない。場面(選択性)緘黙と社交不安症の違いは、場面(選択性)緘黙では話す必要がない社交場面では不安をもたないが社交不安症では顕著な不安が生じる点である。 2024/11/10