内容説明
どんな体質の人がお酒を飲むとがんになりやすいのか?あなたの遺伝子は、がんになりやすいタイプかもしれない。酒飲みのさまざまな運命を左右するびっくり話が満載。
目次
第1章 アルコールとがんの深い関係
第2章 お酒を飲んで赤くなる人とならない人
第3章 宴会の翌日に酒臭くなる人とならない人
第4章 赤血球の大きさとがんの関係
第5章 のどの色を見てみよう
第6章 多量飲酒でビール腹になる人とやせる人
第7章 貧血や白血球減少にもアルコールが影響
第8章 アルコール性肝障害にも遺伝子が影響
第9章 胃を切るとどうなるか
第10章 アルコール依存症は危険がいっぱい―予防のコツ、回復のコツ
著者等紹介
横山顕[ヨコヤマアキラ]
独立行政法人国立病院機構久里浜医療センター臨床研究部長。1985年、慶應義塾大学医学部卒業。1987年から、国立病院機構久里浜医療センター(当時は国立療養所久里浜病院)にてアルコール依存症の研究と治療に関わり、2004年より現職。アルコールによる臓器障害やアルコール依存症の治療を専門領域とし、アルコール代謝酵素の遺伝子多型が心身におよぼす影響について数多くの研究論文がある。慶應義塾大学医学部の三四会賞、医学振興基金特別奨励研究、北島賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カッパ
19
お酒を飲む人は遺伝子などにより癌になりやすさが決まることがわかった。また、アルコール依存症になりやすい人がいる。どうやら遅い代謝の人である。それらも知りお酒とどう付き合うかを考えて行けばよいのか。2018/08/14
Asakura Arata
2
自分は多分「隠れ下戸」だろう。酒をやめたくなった。2017/05/07
BluesGilimeno
1
貴重な最新の研究成果がまとめられている。写真もインパクトが大きく、自分の健康のためになり、また禁酒を進める上でとても有用な本だ。アルコール→アセトアルデヒド→酢酸のルートで分解され、二つの酵素 ADH1B, ALDH2 が重要な役割を果たす。前者の遅く、後者が早く働く組み合わせが、依存性になりやすい。アルコールは酵素で分解されないとアルデヒドに分解されないと思っていたが、唾液で分解されるらしい。アルコール飲料の中にもアルデヒドが含まれる。アルデヒドは発がん性があるのに、多幸感ももたらすので、とても厄介だ。2024/11/03
てぃうり
1
今すぐお酒をやめた方がいいのか?と思う本。怖すぎる現実。2017/07/10