出版社内容情報
弁証法的認知行動療法の治療理論に基づき、境界性パーソナリティ障害(BPD)をもつ人が体験している世界を分かりやすく解説する
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
higurashi_jp
3
ボーダーラインは治療が困難な上に専門の医者が少ない厄介な病気なのね2017/09/10
ひろ
2
BPDを持つ人が何を感じていて、それに関わる人はどうすれば破滅的な行動を阻止できるか、が実践的に書かれた本。かなり困難なことも書かれており、慈しみに溢れた聖人か何かにならなければ難しいのではないか、また、BPDを持つ人を操作可能な対象のようにみないことが接する上で重要とも言っているが、これを病とみなし治療しようとする限りそれは避けては通れないことなのでは、とも思う。BPDを持つ人との接し方などは確かに参考になる。また支援者として「妥当でない罪責感は抱えない」「破滅的行動に対する補償行動はしない」「BPDを2018/02/19
Yuuka Murofushi
2
コミュニケーション術。本当の意味で人に優しくなれる本かもしれません。2015/04/14
mieken
1
境界型パーソナリティ障害(BPD)をもつ人との関係性には、大きなストレスが伴うことが多い。その人の世界を理解する助けになる本。理解することで自分が少し楽になると思う。2017/09/28
ひつまぶし
0
読み進めていて「この本にたどり着いた時点で、すでにある程度自分の考えがまとまっているし、とるべき姿勢も定まっているということなのだろうな」と思った。それでもこうして専門書としてまとめられていること、訳書があること自体がありがたい。般化の困難、感情のマスキング、見せかけのコンピテンス、二つの罪責感の話など、おそらくは境界性パーソナリティ障害への対処以外にも有効な視点がいくつも紹介されている。自分の人生の困難に突き当たった場合に立ち返る心構えとしても有効なことを学べたように思う。大変だけど、ありがたくもある。2022/10/09