内容説明
なぜ、手首や腕を切るの?私は、何をしてあげたらいいの?わが子、あるいは生徒の自傷行為を見つけたとき、親や教師は彼らをどう理解し、接すればよいのでしょうか。本書は、子どもの自傷行為とその対応と援助法を具体的にわかりやすく解説したガイドブック。弁証法的行動療法(DBT)の理論に基づく新しい治療法の紹介。
目次
意図的に自分の身体を傷つける子どもたち
第1部 自傷を理解する(事実と虚構―自傷をめぐる誤解をとく;自傷の基盤となるものは何か;自傷はなぜ気分を改善するのか;弁証法的行動療法(DBT)―皆さんの子どもに有効な治療法)
第2部 治療場面で、そして家庭で子どもを支援する(DBTを最大限に活用する;状況をリセットする―子どもの感情統制を助ける方法;よりよい脚本を書く―自傷を思いとどまらせる新しい方法;わが子をケアするために自分自身のケアをする;子どもが抱える問題について周囲にどのように話したらよいか)
著者等紹介
ホランダー,マイケル[ホランダー,マイケル][Hollander,Michael]
自傷の治療において高い評価を受けている専門家。30年以上にわたり、青年期の子どもたちとその家族の治療に取り組んでいる。心理療法の個人開業を続けつつ、マサチューセッツ州ベルモントのマクリーン病院で青年期の子どもたちに対する弁証法的行動療法(DBT)を実施し、マサチューセッツ総合病院とハーバード医科大学の精神医学指導教員も務める
藤澤大介[フジサワダイスケ]
1998年慶應義塾大学医学部卒業。桜ヶ丘記念病院、慶應義塾大学医学部精神神経科助手/助教などを経て、現在、国立がん研究センター東病院臨床開発センター精神腫瘍学開発部。日本認知療法学会理事、東京認知行動療法アカデミー理事。厚生労働科学研究班「精神療法の有効性の確立と普及に関する研究」分担研究者
佐藤美奈子[サトウミナコ]
1992年名古屋大学文学部文学科卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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