出版社内容情報
意思とは無関係に生じる侵入思考が、うつ病、強迫性障害、PTSD、不眠症などの障害に果たす役割について論じた初の書物。
内容説明
本書は、意思とは無関係に生じる侵入的な思考が心理的障害に果たす役割について論じた初の書である。侵入思考が、強迫性障害、外傷後ストレス障害、うつ病、全般性不安障害、不眠症など、数多くの心理的障害の重要な認知的特徴であることを示すエビデンスが得られつつあるいま、本書は、今後研究の進展が予想されるこの分野への扉を開くものである。
目次
第1章 健常者にみられる侵入思考:臨床的障害との関連性
第2章 外傷後ストレス障害における侵入思考
第3章 慰安を求め絶望に出会う:うつ病における侵入思考の持続
第4章 不眠症にみられる侵入思考
第5章 心配、侵入思考、全般性不安障害:メタ認知理論と治療
第6章 考えることは信じるということ―強迫性障害における自我異和的な侵入思考
第7章 精神病と侵入思考
第8章 性犯罪者の侵入思考・空想―その性質・持続性・治療
第9章 意思とは無関係な侵入思考―現状と将来の方向性
著者等紹介
クラーク,デイビッド・A.[クラーク,デイビッドA.][Clark,David A.]
カナダ、ニューブランズウィック大学心理学教授。ロンドン大学精神医学研究所にてPh.D.を取得。認知理論やうつ病、強迫性障害の治療に関して数多くの論文を執筆している。Academy of Cognitive Therapyの創立者のひとりであり、Cognitive Therapy and Research誌の編集委員を務めている
丹野義彦[タンノヨシヒコ]
1954年生まれ。東京大学総合文化研究科助教授。医学博士、臨床心理士
杉浦義典[スギウラヨシノリ]
1973年生まれ。信州大学文学部助教授。博士(教育学)、臨床心理士
小堀修[コボリオサム]
1977年生まれ。東京大学21世紀COEプログラム「心とことば」特任研究員。博士(学術)、臨床心理士産業カウンセラー
山崎修道[ヤマサキシュウドウ]
1978年生まれ。東京大学医学部附属病院リハビリテーション部精神科デイホスピタル博士(学術)、臨床心理士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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