内容説明
子どもに薬を飲ませるかどうかは、とても頭を悩ませる問題です。薬は役に立つのだろうか?どのくらいの期間、薬を飲む必要があるのだろうか?どのような副作用があるのだろうか?ご家族の数々の質問に、米国の児童精神医学の権威が最新の医学的知見と豊富な臨床経験に基づいて、わかりやすく的確に答えます。
目次
第1部 児童期における向精神薬の使用について、すべての親が知っておくべきこと(あらかじめ知っておきたいこと(基礎知識の獲得)
精神薬理学的評価(問題を特定する)
診断と治療計画(お子さんの力になれるように詳細な対策を計画する) ほか)
第2部 児童期に一般的にみられる精神疾患(注意の障害と破壊的な行動に特徴づけられた障害;自閉症とその他の広汎性発達障害;気分障害 ほか)
第3部 向精神薬(ADHDに対する刺激薬および非刺激薬;抗うつ薬;気分安定薬 ほか)
著者等紹介
ウィレンズ,ティモシー・E.[ウィレンズ,ティモシーE.][Wilens,Timothy E.]
ハーバード大学医学部助教授(精神医学)であり、マサチューセッツ総合病院の児童精神薬理学クリニック物質嗜癖部門のディレクターを務める。児童青年期精神医学、成人期精神医学、嗜癖精神医学の資格を持ち、専門は、児童青年期と成人期の精神薬理学。ミシガン大学医学部で医学を学び、マサチューセッツ総合病院で研修を終えた。研究対象は、注意欠陥/多動性障害(ADHD)と双極性障害と物質嗜癖との関連、児童青年期と成人期におけるADHDの薬物療法、若年発症の双極性障害などである。55冊以上の著書(共著)があり、専門誌に受理された論文数も140を数える。学会での発表も180を超え、国内外で多数の講演を行っている。米国精神医学会と米国児童青年精神医学アカデミーの上席フェローであるほか、多くの学会で重要な役職を担っている。児童精神科領域におけるボストンの最も優れた医師、そして、米国おける最も優れた医師に常に選ばれている
岡田俊[オカダタカシ]
大阪府生まれ。京都大学医学部医学科を卒業後、同附属病院精神科神経科に入局。光愛病院で精神科急性期治療、薬物依存症治療などに従事した後、京都大学大学院医学研究科博士課程脳病態生理学講座を経て、京都大学医学部精神医学教室の助手となり、2004年4月より病棟医長を務める。同病院の精神科神経科の外来では、18歳以下の児童と青年を対象とした児童外来を担当する。京都市教育委員会教育相談総合センターカウンセリングセンター嘱託精神科医、京都市発達障害者支援連絡協議会委員、京都市立北総合養護学校学校医、京都市子育て支援総合センターこどもみらい館相談指導者でもある。専門は、児童精神医学、臨床精神神経薬理学、認知科学。所属学会は、日本精神神経学会、日本児童青年精神医学会、日本臨床精神神経薬理学会、日本生物学的精神医学会など。研究対象は、精神生理学的指標や心理学的手法を用いた自閉症、アスペルガー障害、ADHDの認知特性と脳病態の解明、発達障害、精神病性障害、気分障害の薬物療法などである
大村正樹[オオムラマサキ]
医薬翻訳会社、(株)ベルシオンの代表。新しい生命観と健康観の確立と普及を目指し、国際環境医学協会(IETA)を設立、主催。上智大学法学部法律学科卒業。1968年生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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