出版社内容情報
《内容》 かねてより大好評の著者主催のワークショップを完全テキスト化。認知行動療法の基本をしっかり身につけるのに最適の教材である。内容は、認知行動療法の基本モデルの分かりやすい説明に始まり、アセスメントシート活用の紹介、実際のセッションの進め方の解説、参加者を交えた実践的ロールプレイなど、これから認知行動療法を学ぶ人たち、臨床で実践したいという専門家にとってたいへん参考になる書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コジターレ
5
初心者向けの分かりやすい本。技法ありきという誤解に触れていたのは良かった。著者はロジャリアンにやや批判的であったが、CBTだけで勝負するのも危険だと思う。結局のところ、ひとつの心理療法に固執するのではなく、様々なクライアントのために心理療法の幅を広げることが大事なのだと思う。CBTもSFAも来談者中心療法も全部駆使してカウンセリングを行えばいいのにと思う。2015/05/07
そら
4
再構成法やアサーションやソリューションフォーカスをするにしても、土台の双方向関係と心理教育とアジェンダが味を出しているんだなあ。認知行動療法の他の本を読んでいても思うのは、心理教育が本当に丁寧で分かりやすいこと。2014/06/17
tosadog
3
オススメ度:4。認知行動療法の前提である「協同関係」「構造化」「アジェンダの設定」「心理教育」などが学べて非常に勉強になった。認知行動療法に関して数多くの本が出ているものの、多くは特定の技法や障害に関するものばかり。そのため、認知行動療法への持って行き方に不安を覚えていたが、その一端が解消されたように思う。ただ、私個人は応用行動分析の理論に依拠しているため、疑問点も数多くあった。その際に、(ワークショップですので仕方ないですが)引用元がないため、疑問点を解決できず、少しモヤモヤが残った。2019/04/11
ゐ こんかにぺ
3
なんだか私個人的には結構も乗っ苦しそうだけど、これを乗り越えれば変われる・・・? 心理士向けの本だけど、個人でやるのにも適当かも。2019/03/10
ぬぐみ
3
学生の時に読んだときより、言葉がすっと入ってくるし、しっくりくる。CBTの基礎の基礎が分かりやすく学べてとても勉強になる。ここに載ってる事例は本当にスムーズに良くなっていった分かりやすい例だけれども、実際の現場ではもっとイレギュラーなことも起こるし、上手く行かないことも多い。改めて、心理士としての実力不足と勉強不足を痛感させられました。本だけで学ぶのではなく、今度は実際のワークショップにも参加したいです。2016/08/29