内容説明
本書は、医師‐患者関係を改善することによって、いかに薬物療法の効果を高めることができるかについて論じている。例えば、面接の仕方から、服薬維持を高める治療関係のつくり方、他の治療を併用する場合の留意事項、転移・逆転移の問題まで、豊富な症例を交え、極めて実践的立場から薬物療法のあり方を論じており、今日、薬物療法を行なっている医師にとって必読の書と言ってよい。
目次
第1章 概要と構成
第2章 効果的な治療同盟の形成
第3章 協力関係をつくるために用いる面接
第4章 薬物療法の治療関係で服薬維持をいかに高めるか
第5章 転移と逆転移
第6章 分担治療の管理
第7章 困難な症例の扱い方
著者等紹介
タスマン,アラン[タスマン,アラン][Tasman,Allan]
米国ルイスヴィル大学医学部教授。精神医学教育、精神分析学、認知神経科学の領域の専門家、1999年から2000年にかけてアメリカ精神医学会会長を務める
江畑敬介[エバタケイスケ]
1965年金沢大学医学部卒業。米国にて精神科臨床研修を修了した後、東京都立松沢病院精神科部長、東京都立中部総合精神保健福祉センター所長などを経て、2001年より江畑クリニック院長
佐藤洋子[サトウヨウコ]
1970年上智大学外国語学部英語学科卒業。AP通信東京支社勤務。1979‐2003年上智大学国際関係研究所にて国際学論文集の編集に携わる。その間に翻訳家、通訳として活躍。現職、翻訳家
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