内容説明
10年間で7万2千人を退院させる計画の新障害者プランも始まり、わが国も社会的入院の解消の方向へ本格的に動き出しつつある。この変革期のいま、地域リハビリテーションをさまざまな側面から整理・検討し、今後の課題を明らかにした本書は、これからの脱入院化時代への実際的な指針となるだろう。
目次
第1章 精神障害リハビリテーションの立脚点―トータル・リハビリテーションを目指して
第2章 精神障害リハビリテーションにおける生物学的視点
第3章 精神障害リハビリテーションにおける評価の方法に関する実践的理論
第4章 精神疾患における疾病性と障害性
第5章 精神障害に対する自己対応技法
第6章 病院リハビリテーションと地域リハビリテーション
第7章 地域における精神保健福祉活動―保健師の役割
第8章 精神保健コンサルテーションが依頼者集団に受容される過程
第9章 精神保健福祉法第23条の運用の実態とその問題点
第10章 医療社会資源の上手な使い方―医療の立場から
第11章 地域精神医学・医療と倫理
著者等紹介
江畑敬介[エバタケイスケ]
医学博士。1965年金沢大学医学部卒業。1970年金沢大学大学院修了。1971~1974年富山県立中央病院神経科医員。1974~1977年米国にて精神科臨床研修医修了。1977~1983年東京都精神医学総合研究所社会精神医学研究員。1983~1989年東京都立松沢病院精神科医長。1989~1996年同部長。1996~2001年東京都立中部総合精神保健福祉センター所長。2001年以降江畑クリニック院長。日本精神障害者リハビリテーション学会会長、東京都精神医学総合研究所客員研究員、日本社会精神医学会理事、日本精神衛生会理事
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。