内容説明
身体疾患にうつ病やせん妄が合併すると、入院期間が延長することが知られている。本書は、リエゾン精神科医によってそれら精神症状の早期発見・予防を行うことが、在院日数の短縮化という医療経済上の課題に応え、そして何より患者のQOLの向上につながることを、統計上からも論じ、実証したものである。
目次
第1章 合併するうつ病を早期発見・早期治療せよ(身体疾患患者のうつ病合併率;うつ病と在院日数)
第2章 せん妄を予防し早期治療せよ(身体疾患患者のせん妄合併率;せん妄と在院日数)
第3章 常勤の精神科医を確保せよ(医療経済的にみた精神科医の雇用;リエゾン精神医学の経済効率)
第4章 ツールを使え(うつ病スクリーニング・テスト;せん妄スクリーニング・ツール(DST)
INTERMEDの導入)
著者等紹介
保坂隆[ホサカタカシ]
昭和27年7月山梨県生まれ。昭和52年3月慶応義塾大学医学部卒業。同5月慶応義塾大学医学部精神神経科学教室入局。昭和57年4月東海大学医学部精神科学教室助手。平成2年8月~平成4年3月:カリフォルニア大学ロスアンゼルス校精神科留学。平成5年4月東海大学医学部精神科学教室講師。平成12年4月東海大学医学部精神科学教室助教授、現在に至る。専門領域はコンサルテーション・リエゾン精神医学、サイコオンコロジー、看護婦のストレスなど。日本総合病院精神医学会理事・学会誌編集委員長、日本サイコオンコロジー学会理事、米国心身医学アカデミー評議員
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