目次
1 アフリカへの道
2 ブッシュの通行者たち
3 おなご先生になる
4 最初のサファリ
5 顔に出た恐れ
6 医療助手ヌドゴの悲劇
7 ヌゴンベの子供たち
8 毒草と魔術―二つの運命の行方
9 大流行
10 母親たち〔ほか〕
感想・レビュー
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ヴェネツィア
375
著者のルイーズ女史はノルウェーの生まれのお医者さん(本職は研究医)。そんな彼女の1959年から1962年までのタンザニアでの奮闘記。現代よりもアフリカがもっとアフリカだった時代。村には呪医がいて、呪いや魔術を信じている村人たちの中で、彼女は臨床医としてありとあらゆる経験をする。しかも、そこは住血吸虫やマラリア、眠り病など、およそ恐ろしい病気の宝庫だ。時には産科も歯科医も兼任し、実に献身的だ。マザー・テレサを思う。ただし、一切迷いのないマザー・テレサとは違って、ルイーズは煩悶する。また恋する乙女でもある。⇒2020/02/17