内容説明
1988年1月に『神経精神薬理』誌10周年記念シンポジウム「抗痴呆薬開発のストラテジー」が開かれた。本書は、その内容をまとめたものである。この領域は、最近著しい発展を示しているが、最大の目標は優れた抗痴呆薬の誕生である。そのためには現段階でどのようなストラテジーが考えられるであろうか?本書は、現段階における最新のストラテジーを紹介する。
目次
1. 痴呆の動物モデル(学習・記憶の観察方法;実験的脳損傷動物;老化促進モデル動物―学習・記憶障害を主徴とするSAM‐P/8系の諸特性;Alzheimer病動物モデルの問題点と限界―神経病理学的立場から)
2. 抗痴呆薬の薬効評価のための方法論(抗痴呆薬の対象選択と標的症状―神経学的観点;抗痴呆薬の対象選択と標的症状―精神医学的観点;痴呆の症状評価尺度;抗痴呆薬の臨床デザイン―特に老年痴呆に関する薬剤の臨床第2相試験について)