内容説明
宗教って何?宗教を学ぶ必要があるの?本書を読めば、宗教が私たちの生活や社会と深くかかわっていることがわかります。自分で考えるのはもちろん、仲間と一緒に考えることも、筆者の考察から学ぶこともできる体験的入門書!
目次
第1部 「宗教」のイメージをとらえなおそう!(「宗教」はどのようにイメージされるのか?―「信仰のない宗教」、宗教情報リテラシー、「宗教」概念;お寺や神社、教会はどういう場所なのか?―過疎、人口減少社会、ソーシャル・キャピタル;社会にとって宗教団体とはどんな存在か?―宗教法人法、政教分離、宗教団体の社会参加)
第2部 あなたの身近な宗教体験を分析しよう!(なぜ「成人式」を行うのだろうか?―信仰、アイデンティティ、通過儀礼;お祭りにはどんな意味がある?―祭祀、祝祭、コミュニティ文化;巡礼者は何を求めて聖地に向かうのか?―聖地、世界遺産、真正性)
第3部 現代宗教の争点を読み解こう!(いのちを教えることができるのか?―寛容の態度、宗教文化教育、教科としての道徳;「女人禁制」はつづけるべきか?―霊山、ジェンダー、家父長制;「カルト問題」にどう向きあうか?―カルト、偽装勧誘、マインド・コントロール)
第4部 宗教から多文化主義を考えてみよう!(公共領域から(どれだけ)宗教を排除すべきか?―政教分離、世俗主義、市民宗教
ヴェールはなぜ問題となるのか?―オリエンタリズム、ポストコロニアル、フェミニズム
日本社会は移民とどう向きあうのか?―入国管理法、多文化共生、エスニシティ)
第5部 死を見つめなおすために(なぜ墓参りをするのか?―先祖/祖先、葬後儀礼、両墓制;戦没者をどこで追悼する?―靖国問題、「戦争の記憶」、コメモレイション;被災者は宗教に何を求めるか?―「心のケア」、臨床宗教師、霊性)
著者等紹介
大谷栄一[オオタニエイイチ]
佛教大学社会学部教授。主著に『近代日本の日蓮主義運動』(日本宗教学会賞・中村元賞、法藏館、2001年)、『日蓮主義とはなんだったのか―近代日本の思想水脈』(望月学術賞、講談社、2019年)など
川又俊則[カワマタトシノリ]
鈴鹿大学こども教育学部教授
猪瀬優理[イノセユリ]
龍谷大学社会学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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