こどものみらい叢書<br> ワンダーランドに卒業はない

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こどものみらい叢書
ワンダーランドに卒業はない

  • 中島 京子【著】
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  • 世界思想社(2022/08発売)
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  • サイズ B6判/ページ数 214p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784790717720
  • NDC分類 909.3
  • Cコード C0395

出版社内容情報

中島京子・初の児童文学エッセイ集

空想が日常の子ども時代、だれもが異世界へと旅する時間を持つ。物語に没頭する喜びは、ずっとあなたを支えてくれる。本を開いて、自分の中の子どもに会いにいこう。
『クマのプーさん』から『ゲド戦記』まで――作家を育てた18の物語。

【本文からの抜粋】

『プーさん』ほどに、完璧に、あの特別な時間と空間を、しっかりと閉じ込めた本はない。この本が世に出てから、まもなく百年が経とうとしているけれど、あいも変わらず子どもの心をとらえて離さないのも、大人にとってもことあるごとに読み返したくなるのも、『プーさん』の世界がホンモノで、そしてそれがわたしたちにとってたいせつなものであるからにほかならない。(第1章「プーの森で、ことばと遊ぶ」より)
         
生涯で『宝島』を読んでいないというのは、なんだろう、すごく大きな損失のような気がする。『宝島』を読むのは、物語に没頭するという、生きている喜びのうちもっとも楽しいことの一つの、圧倒的な体験なのだ。それなしに、生きることを、わたしはオススメしない。(第4章「物語に没頭する、圧倒的な幸福感」より)

子どものときに『不思議の国』や『鏡の国』に迷い込んだことがあれば、そののちもずっとその世界を持ち続けることができて、それは一生の友になるということだ。ワンダーランドは卒業を許さないのである。(第7章「ワンダーランドは卒業を許さない」より)

このエッセイ企画がスタートしたときから、最終章を『ゲド戦記』に、と決めていた。 というのも、この長いファンタジー・サーガは、たしかに「わたしを育てた」物語なのだけれども、幼いわたしを、というよりは、現在も育て続けている、特別な物語だからだ。(第18章「二十一世紀の読者のために作り直された、ル?グウィンからの贈り物」より)

内容説明

中島京子初の児童文学エッセイ集。『クマのプーさん』から『ゲド戦記』まで―作家を育てた18の物語。

目次

プーの森で、ことばと遊ぶ―A・A・ミルン『クマのプーさん』『プー横丁にたった家』
銀河ステーションから、めくるめく幻想世界へ―宮沢賢治『銀河鉄道の夜』
二人がそれぞれ、親友のためにやったこと―エーリヒ・ケストナー『点子ちゃんとアントン』
物語に没頭する、圧倒的な幸福感―ロバート・ルイス・スティーヴンソン『宝島』
教訓を見いだそうとする者は追放されるだろう―マーク・トウェイン『ハックルベリ・フィンの冒険』『トム・ソーヤの冒険』
植物とコミュニケートする農系女子―フランシス・ホジソン・バーネット『秘密の花園』
ワンダーランドは卒業を許さない―ルイス・キャロル『鏡の国のアリス』
「衣装だんす」で、ファンタジーと出会う―C・S・ルイス『ライオンと魔女』
コロボックルはわたしたちの先生なのだ―佐藤さとる『だれも知らない小さな国』
愛があれば。愛さえあれば。どんなに世界が苛酷でも。―カルロ・コッローディ『ピノッキオの冒険』〔ほか〕

著者等紹介

中島京子[ナカジマキョウコ]
1964年、東京都生まれ。東京女子大学文理学部史学科卒。出版社勤務、フリーライターを経て、2003年『FUTON』で小説家デビュー。2010年『小さいおうち』で直木賞、2014年『妻が椎茸だったころ』で泉鏡花文学賞、2015年『かたづの!』で河合隼雄物語賞、柴田錬三郎賞、歴史時代作家クラブ賞、同年『長いお別れ』で中央公論文芸賞、2016年日本医療小説大賞、2020年『夢見る帝国図書館』で紫式部文学賞、2022年『やさしい猫』で吉川英治文学賞、同年『ムーンライト・イン』『やさしい猫』で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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とよぽん

56
中島京子さんが子ども時代に愛読した本を紹介している。ほとんどが外国の作品だった。ということに私は期待がはずれて・・・。「ワンダーランド」というくくりだからなのか? 今ひとつ入り込めなかった。2022/10/14

よこたん

45
“このエッセイを書いている間、わたしは物語に没頭し、言葉のセンスに大笑いして、とても幸福な時間を持った。読書というのは、なんと安上がりで気楽なタイムマシンであることか。” 読み手それぞれが受け取る世界がある。同じ本でも「へえ~そうとるんだ!」と感じるし、響く箇所も違うことが面白い。『小さなバイキングビッケ』の章がとてもよかった。既読の本のところでは、子どもだった頃の空気がよみがえってきて、嬉しくなった。『あしながおじさん』『秘密の花園』については、なかなか辛辣な中島さん。ふわ~っと読んでいた私とは大違い。2022/12/02

Roko

33
子どもの頃に読んだ本を大人になって読み返してみると、意外な発見があるんです。子どもの頃には嫌な大人だと思っていた人が、意外といい人だったということに気がついたり、子どもの頃にはわからなかった食物や飲物が、今は手に入るようになっていたりすることもあります。  まだ読んだことがない本が何冊かあるので、読みたい本リストにリストアップしなくっちゃ! 「ワンダーランドに卒業はない」というタイトルに、激しく同意です!2022/11/29

混沌工房

17
中島京子さんが子供の頃に愛読していた本についてのエッセイ。あげられた18作のうちまったく知らなかったのは『ふくろ小路一番地』、いずれ読んでみようと思う。中島さんの意見に感心したり意外に思ったり。今春から海外児童文学をボチボチと再読しているので参考にさせてもらおう。ラインナップ見て気づいたのは18作中11作(多分)が日本でアニメ化されていること。『ビッケ』なんてアニメでしか知らないもん。『コロボックル』アニメで見た記憶があって確認したらやはり佐藤さとるが原作のものだった、ジャパニメーション恐るべし。2023/09/07

おおにし

17
中島京子さんの児童文学をテーマにしたエッセイ集。中島さんはこれらの児童文学を読み直してエッセーを書いている。私は子供のころにあまり児童文学読んでいなかったので、児童文学を読み直す楽しさがよくわからないが、大人になってから読んだ「モモ」と「ゲド戦記」はこのエッセーを読んでもう一度読んでみたくなった。2023/04/18

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