内容説明
むらづくりったって、私らだけじゃ、最初は何やっていいのかわかんないんです。災害、人口減少、高齢化…疲弊していく地域をなんとかしたい!謙虚に、欲張らず、ゆるく、楽しく、でもマジメに向き合う筆者の「流儀」をお伝えします。
目次
基本編(基本編1 むらづくりってナンだろう;基本編2 むらづくりを始めるには―むらづくりの手順;補章1 むらづくりで目指すところ―むらの将来を想像してみる)
実践編(むらづくりの実践例1 千葉県君津市貞元地区;補章2 学生のむらづくりへの参加;むらづくりの実践例2 岩手県大船渡市細浦地区;むらづくりの実践から学ぶこと;補章3 移住者・関係人口とむらづくり)
著者等紹介
齋藤雪彦[サイトウユキヒコ]
1966年生まれ。京都大学大学院工学研究科建築学第二専攻修了。現在、千葉大学大学院園芸学研究院教授。博士(工学)、一級建築士。専門は農村計画・都市計画。中山間地域、都市近郊地域、東日本大震災被災地における地域づくりに関わりながら、復興計画、コミュニティとコミュニケーション、グリーンツーリズム、産廃問題、土地利用・管理、空き家・関係人口に関する研究を進めてきた。長時間のインタビュー調査などにより住民の生活を見ることで、問題の所在や解決への道筋を明らかにしようとする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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けんとまん1007
41
地域への関わりが広く・深くなり始めて3年目。それ以前の経験も踏まえ、地域での変化をどう起こすかを考えながら、あれこれとやっている。基本に立ち返る意味も含め、手に取った。小さな変化を数多くという故瀧本哲史先生の言葉を念頭におきながら、関わる人を少しずつ増やすことを基本としている。コアなメンバーのこともあるが、広く薄くの視点。それを支えるためには、観察・声を集めるということから。それと、継続性。おさらいになった。2025/01/24
zag2
25
市内の農村部に住んでいることもあり、むらおこし、地域活性化には興味を持っています。しかし著者が書いている通り、現実の活動を進めることはたいへん難しい。むらづくりのメンバーの発言として掲載されている「俺たち、しらふで[地域のことを]話したの初めてだなあ。いつも馬鹿話で終わっちゃうんだ」というのが、多くの地域での実態ではないかと思います。難しい問題ですが、著者の言うように、少しゆるく構えていければ良いのかも知れません。2022/04/13
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