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内容説明
メディア社会をどう読み解くか。メディアの基礎から、ジャーナリズム、ラジオ、テレビ、広告、雑誌、マンガ、SNS、戦争、スポーツ、災害、アート、観光まで、さまざまなテーマを異なるアングル・手法で分析した具体例を紹介。テーマ選びに迷ったとき・アイデアを整理するとき―研究のヒントが詰まった一冊。
目次
1 メディア研究の基礎知識(メディア・リテラシー;ジャーナリズムの歴史と課題;現代メディア史と戦前・戦後の社会変容;メディアと現代社会;メディア研究と社会学理論;メディアと文化の理論)
2 研究テーマの見つけ方(ジャーナリズムと広報・広告;ポピュラー・カルチャーを読み解く)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぷほは
4
有斐閣『メディア社会論』にも衝撃を受けたが、こちらはそれ以上の密度だった。前半の基礎編からして歴史的経緯や理論的背景の網羅性が凄まじく、それぞれの書き手の手腕にとても敵わないと思わされる。後半の事例編も読みごたえのある章ばかりで、例えば使い古された感もある「少年漫画」や「広告らしくない広告」、「日韓映画比較」といったトピックを少ない字数で鮮やかにまとめる手際の良さにビビる。提示される論点もいちいち納得のいくものばかりで、少年漫画の常時未完成性、広告のあけすけさ、日韓の記憶喪失などを再考する大切さを学べた。2022/09/19