内容説明
子どもにとって生活は遊びそのもの。絵本、紙芝居、人形劇、お絵かき、ごっこ遊び、感触遊び、料理、かたづけ、栽培…。たくさんの遊びをとおして、子どもの育ちを見つめる。
目次
1 大人がつくる遊び(絵本―他者の世界観を取りこむ;紙芝居―現代の大衆芸能;人形劇―モノに命が宿る ほか)
2 子どもがつくる遊び(お絵かき・工作―発達にあわせたモノづくり;ごっこ遊び―うそっこの世界に行って帰って;感触遊び―からだでモノをとらえる ほか)
3 暮らしと遊び(料理―食を営む力;食事―共に食べる喜び;かたづけ―秩序を身につける ほか)
著者等紹介
松崎行代[マツザキユキヨ]
1967年生まれ。長野県松本市で育つ。飯田女子短期大学幼児教育学科教授を経て、京都女子大学発達教育学部児童学科教授。博士(現代社会)。学生とともに地域での人形劇活動に取り組んだり、国内外の人形劇鑑賞を楽しんだりしながら、保育や子育て支援の現場でどのように人形劇を活用できるかについて研究している。飯田市をフィールドにした人形劇によるまちづくりについても実践的な関わりをもちながら研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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のりたまご
9
『本を見ながら工作を教えたり、映画やテレビを見せるだけで「子どもと遊べない大人」が増えている一方、そもそも大人が思う「遊び」と子どもが実際に楽しいと考える「遊び」には相違がある』という〈はじめに〉を読んで、親としては思い当たるフシがあってシュンとします。著者が挙げる「発達に必要な遊び」は、絵本やごっこ遊び、外遊び、トランプやボードゲーム等のゲーム類、料理に片付け、お買い物など、取り立てて目新しいものはなく、日常生活の延長や自然の中に「遊び」がある。五感を働かせて一緒に楽しめるようになりたい。2020/12/02