内容説明
どれくらいの人口規模が理想的なのか?どのような人口政策が正しいのか?哲学、倫理学、法哲学、政治哲学、経済学がそれぞれ進めてきた知の蓄積を結集して体系化した、最良のガイド。哲学的基礎から、生殖と家族計画、世代間正義、移民・外国人労働者問題まで。
目次
人口問題の正義論―研究動向の道案内
第1部 人口問題の哲学的基礎
第2部 人口規模の問題
第3部 生殖と家族計画の問題
第4部 人口移動の問題
第5部 世代間正義の問題
著者等紹介
松元雅和[マツモトマサカズ]
日本大学法学部准教授。博士(法学)
井上彰[イノウエアキラ]
東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻准教授。Ph.D.(Philosophy)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヨシツネ
1
まとまっていると思う。誰に責任があるかを考えている2019/02/11
須磨コミ
0
人口問題、そして世代間正義を考える上での重要事項を学ぶことができる。2020/03/12
すずき
0
人口倫理について扱った論文集。個人的におすすめしたいのは序章、1、2、3(数学難し~)、7、9の論文。良い論文は既存の論点をきれいに整理したうえで自説を擁護しているのでサーベイとしても優秀。気になった点としては、全体的に「いとわしい結論」「嗜虐的な結論」などの直観不適合的事例から出発して、それを回避できる理論の設定を最優先にするあまり、理論の基礎付けに用いる方法論が過度に反照的均衡とか整合説に寄っているように思える点。その方法論自体の吟味にも1本論文があればなおよかったか。ただいい論文集なのは間違いない。2019/02/10
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