文学社会学とはなにか

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  • サイズ B6判/ページ数 224p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784790717003
  • NDC分類 900
  • Cコード C3036

内容説明

天才こそが文学を創造するのではない。作品は文化的生産の場に依存し、作者の意図を超えて消費され、再生産される。文学が生まれる場、文学が描きだす社会、文学が受容される場の量的・質的分析を通して、社会と対話しつづける文学の姿に迫る。

目次

第1章 文学社会学―理論とアプローチ(社会的事実としての文学的事実;機能主義、相互作用論、関係論的アプローチ)
第2章 作品生産の社会的条件(社会のなかで文学が置かれている状況;文芸の世界とその諸制度)
第3章 作品の社会学(表象から手法へ;社会学的対象としての美的固有性)
第4章 受容の社会学(媒介の諸審級;読書の社会学)

著者等紹介

鈴木智之[スズキトモユキ]
慶應義塾大学大学院社会学研究科後期博士課程修了。法政大学社会学部教授

松下優一[マツシタユウイチ]
慶應義塾大学大学院社会学研究科後期博士課程修了。法政大学、神奈川工科大学等非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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nranjen

3
図書館本。サピロの本は『戦争と〜』を部分的に読んだことがあって、すごい研究者だと思っていた。それから15年。文学社会学についての全体像、概略を明確に示している本だ。この研究者の論文がこんなところで使われている!など色々な発見があった。相変わらず資料もすごい。この本の翻訳は非常に意義があると思う。しかしながら、個人的には『戦争と〜』の方が具体的である故に研究の素晴らしさが引き立っていると思うし、そちらが日本語訳されたら〜とも思う。ボリューム故に色々大変そうだが…2021/02/10

Shun'ichiro AKIKUSA

2
勉強になった。分量としてはクセジュ文庫ぐらいで、文学社会学についてトピックが一通り網羅されている。文献リストがついているのがいい。2017/10/17

0
ブルデュー以後の文学社会学。全体としては、ブルデュー以前の文学の社会学(マルクス主義・サルトルの創造的投企)が陥りやすかった素朴な反映論・還元主義と一線を画するのが特徴なのかな。テクストとコンテクストのあいだには、実際には多様な媒介項があるのだ。生産条件の面では場の構造(正統/異端)、文学制度(賞)、文学者の社会的役割(政治参加か否か)、職業的イデオロギーが、創造面では芸術固有の規則に関わる選択(可能性の空間)が、受容面では批評家の評価などが介在してくる。2022/12/18

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