目次
史料から読み解く―歴史学の手法(日本人の災害観と信仰の変遷―日本仏教史の検討課題;船が語る日本の中世;近世「百姓」の創出―概念の系譜;龍馬と薩長盟約;「戦後」を考える ほか)
足で探し究める―歴史文化学の学問領域(昭和の家族事情―「嫁・姑問題」の背景を探る;一寸法師は、なぜ「法師」なのか―魅惑の神話・伝承学の世界へ;郷土玩具にみる地域の歴史と植民地・戦争の記憶―文化人類学の視点から;魏志倭人伝の文化史;禹余糧石と禹余糧山―岡山県倉敷市二子地区 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よしひろ
9
チベットや龍馬、ドイツなど、歴史は色んなところにある。それを見ていくのが面白かった。2016/06/20
韓信
1
仏教大学歴史学部の研究者たちによる、日本史・東洋史・西洋史から、考古学・歴史民俗学・歴史地理学まで、広範な歴史研究のモデルを提示する論文集(というより研究ノート集?)。平安京における汚物や死体といった都市問題とケガレ思想の関係から、近世ドイツにおける墓誌銘のような葬式パンフレットの読解まで、扱うテーマは非常に多彩。新安船では銅銭がバラスト兼通貨として積載されていたとか、嫁姑問題の盛行は「近代家族」の大衆化と家電の発達が要因だとか、ヤクの干し肉やネパールと同じモモがあるチベット料理の紹介等、興味深い話題多数2021/09/12