内容説明
17~18世紀イギリス。詩人たちは英語表現の可能性を追い求め、ギリシア・ローマ文学の英語による再創造を試みた。古典の正確な理解を基に、原典と英訳を比較検討し、新古典主義時代の詩人ドライデンとポープによる翻訳詩の特質を究明する。
目次
第1章 18世紀における古典の翻訳―ホラーティウスの『ピュッラに寄せるオード』(1,5)を中心に
第2章 ドライデンのウェルギリウス翻訳―その政治性について
第3章 ニーススとエウリュアルスの死―ドライデンのウェルギリウス翻訳の一面
第4章 ドライデンのホラーティウス翻訳―エポード第2歌の場合
第5章 ドライデンの「ボーシスとフィリーモン」―nor once look backward in your Flightの意味を巡って
第6章 ヘクトールとアンドロマケーの別れ―ドライデンとポープの第6歌の英訳
第7章 プリアモスとアキレウスの対立と和解―『イーリアス』第24歌のポープ訳を巡って
第8章 恋するポリフィーマス―アレクサンダー・ポープのオウィディウス翻訳
第9章 直訳と諷刺―ホラーティウスの『オード』(3,9)の「翻訳」について
著者等紹介
高谷修[タカヤオサム]
京都大学文学部卒業、京都大学大学院文学研究科修士課程修了。大阪市立大学文学部講師、京都大学教養部助教授を経て、京都大学大学院人間・環境学研究科准教授。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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