リスクの人類学―不確実な世界を生きる

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リスクの人類学―不確実な世界を生きる

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  • サイズ A5判/ページ数 335p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784790716297
  • NDC分類 389.04
  • Cコード C3039

内容説明

誰もが生のあらゆる局面でリスクを引き受けさせられる「リスク社会」。現代世界を一様に塗りつぶす「リスク社会」化の動きは必然か?感染症からダイビングまでリスクの多様な相貌を描き、「リスク社会」に対するオルタナティブを探求する。

目次

リスクの相貌を描く―人類学者による「リスク社会」再考
第1部 技術・制度としてのリスク(多産、人口、統計学的未来―インドにおけるリスク管理としての産児制限;「安全な水」のリスク化―バングラデシュ砒素汚染問題の事例から;未来の地震をめぐるリスク―日本における地震の「リスク化」プロセスの素描)
第2部 リスク・コンシャスな主体(危険だけれども絶対安心―ダイビング産業における事故リスクの資源化;航空事故をめぐるリスクの増殖―コミュニケーションというリスクに関する理論的寓話;リスクと向かいあうことから遠ざけられる人びと―非リスク化の“装置”と「迷惑施設」の展開;HIV感染リスク認知の「ずれ」―日本の研究者とゲイ男性のあいだの事例から)
第3部 「リスク社会」へのオルタナティブ(「待ち」と「賭け」の可能性―フィリピン地方都市の無職と出稼ぎ;自然と向きあうための技術的対応と社会的調整―マダガスカル、ヴェズ漁民が生きぬく現在;無力な死者と厄介な生者―エチオピアの葬儀講活動にみる保険・信頼・関与;オルタナティブな世界の構築―アメリカ合衆国のファット・アクセプタンス運動を事例に)

著者等紹介

東賢太朗[アズマケンタロウ]
名古屋大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(文学)。名古屋大学大学院文学研究科准教授。専門は文化人類学

市野澤潤平[イチノサワジュンペイ]
東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。修士(学術)。宮城学院女子大学学芸学部准教授。専攻は文化人類学

木村周平[キムラシュウヘイ]
東京大学大学院総合文化研究科博士課程退学。博士(学術)。筑波大学人文社会系助教。専門は文化人類学、科学技術社会論、災害研究

飯田卓[イイダタク]
京都大学大学院人間・環境学研究科研究指導認定退学。博士(人間・環境学)。国立民族学博物館准教授。専門は生態人類学、視覚メディアの人類学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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いまにえる

1
特に私が面白いと感じたのは第4章ダイビング産業と第7章HIV、第11章ファット・アクセプタンス運動だ。ダイビング産業においてはリスクを細分化して教えることでリスクコンシャスな存在として立ち上がらせ、それが「安心」を売るという形で資源化される。HIVは2人以上の関係によって起きるという点で個人の合理的リスク管理(統計的な)による予防はあまり説得力がないと感じた。HIVが特殊な事例ということでもある。太ったことを受け入れてもらおうとする運動は様々な論点があり面白かった。2019/09/05

Mealla0v0

1
全体として、リスクをフーコーの統治の問題と交錯させようという意欲と、人類学的な視座から捉えようという意図が見受けられる。素晴らしい論考に、(3章)木村周平「未来の地震をめぐるリスク」が挙げられる。木村は、緊急地震速報や災害対策基本法から、わたし達が「リスク・コンシャスな主体」へと立ち上げさせられていると指摘する。災害に備えよ、という呼びかけに応えるとき、リスクの主体が産出されるのだと。そして、リスク対応へと住民を動員していく権力が描き出される。非常にスリリングに示されるのは、惨事便乗型総動員体制の姿だ。2017/08/25

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