内容説明
広島や長崎の原爆被害を経験した日本が、なぜ世界屈指の原発大国となりえたのか。「負の公共財」―原子力発電所・ダム・空港の立地をめぐる紛争からみる日・仏・米の市民社会と国家。
目次
序章 立地をめぐる紛争と政策手段
第1章 立地場所を選び出す
第2章 手法選択の論理
第3章 散発する騒乱―日本およびフランスにおける空港立地
第4章 ダムを造る―日本とフランスにおける水源開発事業の立地
第5章 心をつかめ―日本における原子力発電所の立地
第6章 ダビデ対ゴリアテ―フランス原子力発電所の立地
結論 将来の研究に向けて
著者等紹介
アルドリッチ,ダニエル・P.[アルドリッチ,ダニエルP.][Aldrich,Daniel P.]
パデュー大学准教授。政治学修士号と博士号をハーバード大学より、修士号をカリフォルニア大学バークレー校より、学士号をノースカロライナ大学チャベルヒル校より取得。過去の研究では原発、空港、ダムなどの「迷惑施設」において、国家機関が市民社会とどう関わるかを分析してきた。最近の研究では、災害復興において近隣・地域コミュニティの果たす役割を探っている
湯浅陽一[ユアサヨウイチ]
関東学院大学文学部准教授。1972年生。2004年法政大学大学院修了。博士(社会学)。2008年より現職。専門は環境社会学、政治社会学
リンダマン香織[リンダマンカオリ]
サフォーク大学客員教授。政治学博士号をジョンズ・ホプキンス大学より、修士号をジョージ・ワシントン大学より、学士号を上智大学より取得。専門は国際関係、安全保障
大門信也[ダイモンシンヤ]
関西大学社会学部助教。1976年生。2008年法政大学大学院修了。博士(政策科学)。2010年より現職。専門は環境社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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