内容説明
統合への困難な道を歩むヨーロッパ。その周縁に置かれる移民・マイノリティの生活世界に分け入り、彼らとマジョリティ社会との関わりに現代的「シティズンシップ」を見出す。EUと主要国の歴史や制度を踏まえて、フィールドから社会変容を考える意欲的論集。
目次
第1部 ヨーロッパにおける移民・マイノリティとシティズンシップ(EUにおける共通移民政策とEU市民権)
第2部 フランスにおける移民・マイノリティとシティズンシップ(ピエ・ノワールを名乗るということ―過去の共有を求めて;「ブール」を通して見る「市民」とマイノリティの境界―「ブール」の行進を中心に)
第3部 オーストリア・ドイツにおける移民・マイノリティとシティズンシップ(オーストリアのロマに見る市民参入へのストラテジー―民族的アイデンティティの選択と自主的自助組織の活動から;「移民国家」ドイツの社会空間―「並行社会」と「統合」の狭間で)
第4部 イギリスにおける移民・マイノリティとシティズンシップ(ロンドンのカーニバルからみるカリブ系の歴史―負の遺産から芸術の遺産へ;学校適応とシティズンシップ・アイデンティティ―イギリスの中国系第2世代)
著者等紹介
石川真作[イシカワシンサク]
京都文教大学人間学研究所客員研究員
渋谷努[シブヤツトム]
中京大学国際教養学部教授
山本須美子[ヤマモトスミコ]
東洋大学社会学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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