内容説明
未踏の現実に飛び込んで、仮説を創発するフィールドワーク。出発前の下準備から現地でのインタビュー法、デジカメ活用術、さらには論文に仕上げるコツまで、具体的な技法と根本的な思想を公開。この本を持って、フィールドに出よう。
目次
文化人類学とフィールドワーク
第1部 出発(フィールドワークへの招待―写真観察法;一日フィールドワーク;国内フィールドワーク;海外フィールドワーク)
第2部 方法(データの取り方(1)聞き取りをする
データの取り方(2)体得する
データの取り方(3)メディアを通じて集める
フィールドデータの整理と統合
フィールドワークと作品化)
第3部 現場(開発現象のフィールドワーク;災害のフィールドワーク;メディアとフィールドワーク)
むすび 人類学的フィールドワークの原液
著者等紹介
鏡味治也[カガミハルヤ]
金沢大学人間科学系教授。文化人類学、インドネシアおよび日本でフィールドワーク経験をもつ
関根康正[セキネヤスマサ]
関西学院大学社会学部教授。社会人類学、インド、スリランカ、マレーシア、英国を中心にしたヨーロッパおよび日本でのフィールドワークの経験をもつ
橋本和也[ハシモトカズヤ]
京都文教大学人間学部教授。文化人類学、フィジー、京都など
森山工[モリヤマタクミ]
東京大学大学院総合文化研究科准教授。文化人類学、マダガスカルでフィールドワークに従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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aof
2
めっちゃ参考になった。おもしろすぎて、図書館で借りた本だけど買い直してしまったくらい。 フィールドワークは物事を見る基本姿勢な感じなので、人類学に限らず仕事とかでも十分、態度としては使えると思う。 あと、フィールドワークを「断絶を出会いに変えて、つないでいく」ものだと書かれてて、なんてゆーか、まさに今の自分がやりたいことで、涙が出そうになった。2019/10/06
☆☆☆☆☆☆☆
0
自分の中では常識になってしまっていたあれこれを、初めてフィールドに行くときの気分で改めて再確認できた。第三部はもう少し「伝統的な」現場の事例の方が良かったのではないかなぁとも思うけれども、良い本でした。2014/04/05
shimavillage
0
もうこれは読んだことにしよう(笑)2012/05/15
Yutaka Aida
0
文化人類学の参与観察の方法論。多くの方法論が、具体的なフィールドワークの内容を書くだけにとどまっていたり、行き当たりばったりに自身の体験を書いているのに対し、本書では実践的な内容とその理論的な側面がまんべんなく収められていた。2011/11/16
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