内容説明
ミクロ分析は人間認識にどれほどの生産的展望を呈示できるか?出来事、情動、自然、モノ、身体、死、記憶、語り…。異質な関係性が生成する場にとどまりながら、それぞれの時間論的視座から応答する刺激的論文集。
目次
時間の人類学―社会空間論の展開
第1部 時間をめぐる人類学的視座―情動・フィールドワーク・出来事(情動をモンタージュする―フレデリック・ワイズマンのニューヨーク;死をめぐる時間―情動のエスノグラフィにむけて ほか)
第2部 自然の時間と人間の時間(生命のリズム/儀礼のリズム―ドゥルーズとレヴィ=ストロース;機械の時間―テクノロジーにおける「新しさ」をめぐって ほか)
第3部 想起・記憶・歴史―現在から過去へ(「誤接続」と「住み込み」―足利事件における虚偽自白過程のコミュニケーション分析;死者の夢を想起する―移動民ヴァギリの夢にみる時間 ほか)
第4部 別の未来の可能性へ―生と死(未来のポイエーシス―卜占における物語行為と時間;ランの葬送儀礼における時空間の構成とその変化に関する試論 ほか)