内容説明
文化と構造を突破口に、ディシプリンとスタディーズとの間でゆらぐ社会学の再生の可能性を理論的に探究し、苦痛、自殺、名誉、記憶、災害、歴史的事件、歌舞伎といった具体的事象の分析を試みる。渾身の意欲的論考。
目次
文化社会学―理論的な問題
文化と構造―社会学の再生をもとめて
苦痛の社会学―デュルケーム再訪
文化現象としての自殺―デュルケーム『自殺論』をめぐって
名誉の社会学―現代における名誉の可能性
記憶の社会学―アルヴァックスの集合的記憶論
災害の集合的記憶―伊勢湾台風の場合
記憶と文化―「赤穂事件」記憶をめぐって
メディアとしての歌舞伎
トランスフォーメーションとしての歌舞伎
著者等紹介
大野道邦[オオノミチクニ]
1941年、中国東北部に生まれる。1965年、神戸大学文学部社会学専攻卒業。1968年、大阪大学大学院文学研究科修士課程社会学専攻修了。桃山学院大学社会学部、神戸大学教養部・文学部、奈良女子大学文学部を経て、京都橘大学現代ビジネス学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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