内容説明
混淆する文化状況の中で、何を誰に向け発信するのか。その問題提起により大きな話題を呼んだ書に、文化理論をめぐる地殻変動をとらえ返す「文化概念の往還」を増補。
目次
序章 ポストコロニアル・モーメントにおけるカウンターナラティヴの可能性
第1章 文化の流用
第2章 文化の客体化
第3章 オリエンタリズム批判と文化人類学
第4章 文化相対主義・本質主義・異種混淆論
第5章 トランスポジションの思想に向けて―日本における「ポストモダン人類学」批判以降
第6章 文化概念の往還―文化をめぐる窮状を再考する
著者等紹介
太田好信[オオタヨシノブ]
1954年札幌市生まれ。専門は文化人類学。主な調査地は沖縄とグアテマラ共和国。1979年ノースウエスタン大学大学院人類学修士課程修了(M.A.取得)。1987年ミシガン大学大学院人類学博士課程修了(Ph.D.取得)。米国インディアナ州アーラム大学、北海道東海大学で教鞭をとった後、1994年九州大学大学院比較社会文化研究科に助教授として赴任。2001年九州大学大学院比較社会文化研究院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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