内容説明
EU時代のドイツにおける公益基金共同体Parafisciは東西ドイツ統一を契機とした国家レベルから地域レベルの様々な共同体の再編にいかに作用したか。社会的平和の視座からその将来の可能性を展望する。
目次
第1章 ヨーロッパの社会政策の概要とドイツParafisciの境界(社会政策とEU;ドイツ社会政策とParafisci;基金の可能性)
第2章 公益基金共同体Parafisciの財政的意義とフェアネス(脱中央化をめぐる国家とParafisciの関係;財政政策とParafisciフェアネスとParafisci)
第3章 ドイツ統一における格差是正政策と公益基金共同体Parafisci(ドイツにおける「援助」政策の位置づけ;共同体の再編とParafisci;統合と構造改革)
第4章 記憶の共同体―原因、結果、価値(記憶と和解のプロセスモデル;政治経済の停滞と価値;共同体における政治的目標と経済的目標)
第5章 戦後ヨーロッパ国際条約(1945‐1950)と復興期における共同体の再編(第二次世界大戦後の国家間条約の特徴;二国間条約の構造と性質;欧州連合の紛争後援助政策の特徴)
著者等紹介
小野田摂子[オノダセツコ]
政治学博士Ph.D.東京都出身。ハンブルク大学博士研究留学後明治大学講師、島根県立大学大学院助教授を経て、青山学院大学でEU(欧州連合)の社会政策とアジア・アフリカ関係をテーマにした英語講義担当。専門は政治学、国際関係論、アジア・ヨーロッパ関係史を基盤とした平和研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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