内容説明
楽しくもスリリングな追跡の旅。『サウンド・オブ・ミュージック』の歌とトラップ一家の物語にたどる激動の20世紀欧米社会。
目次
まえがき―『サウンド・オブ・ミュージック』の楽しみ方
序章 『サウンド・オブ・ミュージック』ができるまで
第1章 自然への愛と祖国愛―『サウンド・オブ・ミュージック』のテーマ
第2章 セーラー服を脱ぎ捨てて―『サウンド・オブ・ミュージック』の子どもたち
第3章 「ドはドーナツのド」ではない?―『サウンド・オブ・ミュージック』の英語
第4章 滅びゆく帝国と古都ザルツブルク―『サウンド・オブ・ミュージック』のオーストリア史
第5章 メイド・イン・USA―『サウンド・オブ・ミュージック』における家庭の/自国の問題
第6章 トラップ合唱団の曲目と『サウンド・オブ・ミュージック』
終章 『サウンド・オブ・ミュージック』のその後
著者等紹介
野口祐子[ノグチユウコ]
1953年生まれ。京都府立大学文学部教授。比較言語文化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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へくとぱすかる
58
映画で1930年代のオーストリアを見たつもりでも、実は1950年代のアメリカの感覚が大きく反映されているとのこと。実在のトラップ家の人々とのずれは、昔から指摘されていたらしいが、何よりアメリカ映画だと頭に置くべきなのだろう。オーストリアの歴史や歌詞を知ることで、さらに映画も楽しくなる本。トラップファミリーの音源は今もCDで聴けるらしいから、これにも興味がひかれる。2019/10/09
Nobuko Hashimoto
14
映画「サウンド・オブ・ミュージック」の歌と音楽、せりふ、視覚・聴覚的演出を6人の専門家がやさしく読み解いた本。映画を観るだけでも十分楽しめるが、背景にある文化や歴史を知ることによって、もっと作品を味わうことができるということを教えてくれる。月イチ連載の書評で詳しく紹介。https://www.kansai-woman.net/Review.php?id=201287 書評を書くにあたって、久々に映画も鑑賞。監督の音声解説も。以来、親子でずっと歌いっぱなし。ザルツブルクに行きたくてうずうず♪2018/03/03
Tomoko 英会話講師&翻訳者
2
図書館本 京都府立大学で社会人向けに行われた講義を元に教員6名が執筆した本。映画『サウンド・オブ・ミュージック』は1965年作。『菩提樹』『続・菩提樹』という映画もある。トラップ合唱団の話も。2022/01/16
🏝マリン🍀
1
★★★☆☆ 教科書みたい。章によって著者が違うから色んな見方ができる✨som2025/06/01