内容説明
ヨーロッパ帝国主義のもと、ダイナミックに展開したアジアの商業的ネットワークに光を当て、18世紀から20世紀にまたがる「長期の19世紀」という新たな枠組みを提示する。
目次
総論 19世紀アジアの市場秩序
1 帝国経済の変容(帝国と互市―16‐18世紀東アジアの通交;〓(びん)南商人の転換―19世紀末、厦門におけるアヘン課税問題
18世紀後半のベンガルにおけるイギリス東インド会社の貨幣政策
「長期の19世紀」アジア―インド経済史を中心に)
2 自由貿易とネットワーク(東アジアにおける自由貿易;19世紀末の朝鮮をめぐる中国人商業ネットワーク;「つなぐと儲かる」―広東華僑ネットワークの慈善とビジネス)
3 アジア間貿易の形成(環ベンガル湾塩交易ネットワークと市場変容―1780‐1840年;19世紀前半のアジア交易圏―統計的考察;20世紀初頭における香港の銀本位制;イギリス帝国下のイースタン・バンク問題―英領インドから海峡植民地へ(1853‐67年))
著者等紹介
籠谷直人[カゴタニナオト]
1959年生まれ。京都大学人文科学研究所教授
脇村孝平[ワキムラコウヘイ]
1954年生まれ。大阪市立大学大学院経済学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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