Sekaishiso seminar
ホッブズから「支配の社会学」へ―ホッブズ、ウェーバー、パーソンズにおける秩序の理論

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  • サイズ B6判/ページ数 276p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784790713999
  • NDC分類 133.2
  • Cコード C3336

内容説明

支配の社会学の系譜を、脱ホッブズの苦闘の歴史として跡づけ、ウェーバー、パーソンズの理論を辿り、社会学にとって「支配」概念とは何だったのかに迫る意欲作。

目次

はじめに 問題の所在(支配の消失?;社会理論における支配概念の意義の低下)
第1章 ホッブズの支配論のパースペクティヴ―「支配の社会学」の初期設定(ホッブズの支配論;ホッブズの支配論の諸特徴 ほか)
第2章 マックス・ウェーバーの支配論―支配と“生の諸領域の分化と闘争”(「支配の社会学」―その内容とねらい;近代化へのもう一つの視座 ほか)
第3章 タルコット・パーソンズの権力論―権力と“調和性社会モデル”(『社会的行為の構造』における秩序問題;システム論期における権力と秩序 ほか)
第4章 「支配の社会学」の脱ホッブズ化過程と今後に残された課題(秩序問題の変容過程と“支配の死”;現実社会の変容と新たな課題 ほか)

著者等紹介

池田太臣[イケダタイシン]
1969年熊本県熊本市生まれ。熊本大学法学部卒業。熊本大学大学院文学研究科修士課程(地域科学専攻)修了、神戸大学大学院文化学研究科博士課程(社会文化専攻)単位修得退学。現在、甲南女子大学講師、博士(学術)。専門は、社会学学説研究、都市社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Mealla0v0

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「支配」をキー概念に、ホッブズ、ウェーバー、パーソンズの理論を読み解きながら、今日の「支配」、あるいは秩序についての思索を巡らす。暴力による社会的コントロールの制度=リヴァイアサン、闘争のコントロールという秩序規範、中立性の権力で満たされた社会のよき統治、といった具合にそれぞれを総括した上で、今日の秩序問題は闘争ではなくコンティエンジェンシー(不確実性)が主題となったとする。そして、それは秩序よりも偶然性のコントロールという問題を呼び込む。民間治安活動は公的治安活動=秩序を相対化し、社会の被害者化を招く。2017/08/18

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