内容説明
フランス十八世紀は「女性の世紀」である。それまで「第二の性」とみなされていた女性たちが、自立した生を主張しはじめる。彼女たちはいかに生き、何をいかに表現したか、男性作家の作品にどう描かれたか―彼女らの肖像を重層的に再現する。
目次
1 小説の中の女性(悲劇の描き方―ヴォルテール『ランジェニュ』;恋愛遊戯のモラリスト―クロード・クレビヨン『心と精神の迷い』;貞節という美徳―ロベール・シャール『フランス名婦伝』 ほか)
2 女性たちの肖像(自立した啓蒙女性の軌跡―ベンティンク伯爵夫人;さかさまのおとぎ話―スタール=ドロネー;自己に忠実に生きた女性―デファン侯爵夫人 ほか)
3 女性作家の作品(見交わさざる眼差―リコボニー夫人『クレシ侯爵の物語』;孤独な自己探求の道―グラフィニー夫人『ペルー娘の手紙』;過去の残照―ジャンリス夫人『クレルモン嬢』 ほか)
著者等紹介
植田祐次[ウエダユウジ]
早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、青山学院大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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