出版社内容情報
漁村における暮らしの成り立ちを丁寧に記述しながら、漁民と海との関わりを示すことで、漁民文化の潜在力を克明に描く、海の民族誌。
内容説明
海を隣人とみなし、海の表情を読み解き、海のポテンシャルを知悉して、次つぎと漁法を編みだす漁民たち。その暮らしの成り立ちをあらゆる角度から克明に描きだし、自然との対峙を問題化した海の民族誌。
目次
序章 漁民文化の潜在力
第1章 世界市場に門戸を開いたサンゴ礁
第2章 海を生きる人びと、ヴェズ
第3章 海のなりわい:アンパシラヴァ村の漁撈
第4章 陸のなりわい:生業戦略の村落間比較
第5章 信頼される海
第6章 過信される海
終章 グローバル化のなかの自然
著者等紹介
飯田卓[イイダタク]
1969年大阪府生まれ。国立民族学博物館助教、博士(人間・環境学)。マダガスカルや日本をはじめとする各地の漁村で生態人類学的調査を実施。グローバル化における地域的自然や、高度情報化における実地体験の意義について研究を進めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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