出版社内容情報
ケニアのルオ社会では、夫を亡くした妻は「墓の妻」になるという。彼女らの生き方を、ともに暮らした著者がトータルに描いた注目作。
内容説明
男が女を選ぶのか、女が男を選ぶのか?人が生まれてから死ぬまで、性をめぐる欲望と感情は尽きることがない。それを満たすために男女が結ぶ関係は、まさにさまざまである。ケニアのルオ社会では、夫を亡くした妻は「墓の妻」になるという。彼女らの生き方を、暮らしをともにした著者がトータルに描いた注目作。
目次
第1部 序(夫亡きあとの社会制度;ルオ社会)
第2部 ジェンダー、セクシュアリティと結婚(ルオ人のライフサイクルと生活居住空間;結婚の方法とその変化;結婚におけるセクシュアリティとジェンダー;慣習的規範と性―ドゥオンとチラ)
第3部 代理夫を選択する―テール関係とは(人が死んでしまったとき;テール関係を結ぶ)
第4部 伝統的慣習の利用(寡婦をめぐる多面的なテール関係;男によるテール関係の利用;ライフサイクルにおける結婚とテール関係;町に出た寡婦たち)
著者等紹介
椎野若菜[シイノワカナ]
1972年東京生まれ。東京都立大学大学院社会科学研究科社会人類学専攻博士課程単位取得退学。博士(社会人類学)。現職、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所・助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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