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内容説明
豊かなことばとイメージの世界へ、ようこそ!映画『メアリー・ポピンズ』を様々な角度から読み解き、イギリスの文化と社会についての洞察を掘り下げる―面白さは細部に宿る。
目次
第1章 メアリー・ポピンズがやって来た!―映画の見どころ・聞きどころ
第2章 バンクス一家を紹介します―登場人物分析
第3章 お父さんの成長物語―映画のテーマとモチーフ
第4章 ひと匙のお砂糖で―『メアリー・ポピンズ』に見る子育て
第5章 鳩に餌を―2ペンスと想像力
第6章 煙突掃除はすてきな稼業にあらず―ロンドンの労働者
第7章 英語から探る『メアリー・ポピンズ』の魅力―「スーパーカリフラジリスティクエクスピアリドーシャス」の魔法の力
第8章 時代を映す鏡としての『メアリー・ポピンズ』―1910年、1964年、そして現代
著者等紹介
野口祐子[ノグチユウコ]
1953年生まれ。京都府立大学文学部教授。イギリス言語文化、比較言語文化。特にイギリス小説、都市比較文化の研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
イエローバード
12
英国の階級社会を説明しながらメアリー・ポピンズを語る本書。一番驚いたのは、日本では春を呼ぶ東風は歓迎されるけれど、イギリスではシベリアから吹く寒風で、不吉とされること(マザーグースでも言及されている)。だから不幸なバンクス一家のもとにメアリー・ポピンズが来たのは東風に乗って。一家が幸せになったら、西風に乗って去っていったと。知ってて読むと、「風が変わるまではいますよ」と言った彼女の言葉の意味が胸にしみる。こうした知識があると海外の本はより楽しめるのだなとあらためて思った。2023/01/27
ソニックゆうすけ
1
10年代のイギリスの階級、ディズニーを始めとする、映画の作られた60年代のアメリカ。特に考え方の変わる父親の成長や、煙突掃除人などの労働者の扱われ方が分かりやすく説明される。メアリーポピンズの関連本は結構出てるみたいなので、原作や映画と共に掘り下げて行きたい。2018/09/20
mmaki
1
非常に興味深い本だった。その国の文化、言語の知識があるのとないのとでは楽しみ方が全然違うことに改めて気がつく。英語…勉強し直そうかしら。しかしあの狐がアイルランドとは!うーーむ。ミュージカル版はいかにも「現代のアメリカ」って感じで私は好きになれそうもない。著者の書いた最後の「自ら疑問を持ち、それについて調べ、考えてみる」ことが大切だという言葉には多いに共感する。子供を育てるにあたって私が心がけていきたい点である。「マイフェアレディ」の方も本になっているそうなのでぜひ読みたい。2015/10/14
奥山 有為
0
映画「ウォルト・ディズニーの約束」がこんなんだった2013/05/13
スクラ
0
映画を観る前、観た後どちらに読んでも楽しめる作品 2020/02/29