内容説明
「社会学的想像力」は多くの人を惹きつけるとともに、今やミルズの書物を離れ独自の問題領域をつくり出しつつある。本書はこの思考方法について再検討を加え、11個のピボット=考察の軸足となる論点から整理、社会学的想像力の、「ためにならない」解釈を質しその今日的意味を考える。
目次
第1部 社会学的想像力のために(社会学的想像力のために;社会学的想像力が約束するもの―異化と同化)
第2部 『社会学的想像力』をめぐって(概念で考えることをめぐって;調査方法を洗練することをめぐって;科学の中立性をめぐって;予測と制御をめぐって;探求モデルとリアリズムをめぐって;多様性の制御と増幅をめぐって;歴史的特殊性をめぐって;時代認識をめぐって―「第四の時代」と理性と自由の乖離)
第3部 公衆論と歴史的特殊性の原理―政治について(公衆のための社会学;知的職人性と歴史的特殊性の原理)
著者等紹介
伊奈正人[イナマサト]
1956年神奈川県に生まれる。1980年一橋大学社会学部卒業。同大学院、岡山大学教養部助教授などを経て、東京女子大学文理学部教授、博士:社会学(一橋大学1993年)
中村好孝[ナカムラヨシタカ]
1974年広島県に生まれる。1997年一橋大学社会学部卒業。同大学院を経て、桜美林大学健康福祉学群助手、精神保健福祉士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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