内容説明
西欧的な「個」の論理をつきつめることにより生じるパラドックスとは何か。グローバル化する21世紀の世界で、より善く生きる方途と、ネットワーク社会への対応の鍵を探る、画期的論文集。
目次
グローバル社会の切り口―身近な兆候
参加型福祉社会/感情労働/感情公共性
「汎優生主義」のリミット
「他者の不在」の不在―再帰化する「分身たちの共同体」
「和」の再構築と人権の再帰的内発化―「選び」の倫理を補完する「合わせ」の倫理
現代に再生する伝統―奄美のシマ社会とシマウタを例に
優位の事実性
著者等紹介
宮永國子[ミヤナガクニコ]
カリフォルニア大学ロスアンゼルス校文化人類学科修士課程修了。修士取得。ブリティッシュ・コロンビア大学文化人類学科博士課程修了。博士取得。ハーバード大学教育哲学研究所研究員、東京大学東洋文化研究所研究協力者、オックスフォード大学社会文化人類学研究所客員研究員、国際基督教大学大学院教授等を経て、多摩大学グローバルスタディーズ学部長・教授。専門、社会人類学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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