内容説明
歩く、見る、聞く、話す。読む、書く、考える。研究と実践をどう橋渡しするのか。開発と環境をどう調和させるのか。―若いフィールドワーカーたちが、七転び八起きの舞台裏を披露。現場に学びたい人、実践を志す人を熱い議論に誘う。
目次
フィールドワークを語り伝える
1 フィールドに沈潜する―地域研究へのフィールドワーク(ウォーレシア・セラム島山地民の「つきあいの作法」に学ぶ;日本・ビルマ・ソロモン諸島で「豊かさ」を探る;国内フィールドワークを受けとめる)
2 地域の将来を考える―地域発展論/地域開発論へのフィールドワーク(アフリカを女性フィールドワーカーとして歩く;「伐採フロンティア社会」を「複雑適応系」として認識する;地域づくりの現場でキーパーソンとつながる)
3 現場のリアリティを政策へ接合する―政策論へのフィールドワーク(国立公園政策と人びとの暮らしのはざまで葛藤する;アクションリサーチを通して共同研究者を育てる;野生生物保護のフィールドワークで「共生」を考える)
4 実務に関わる―国際協力実践へのフィールドワーク(国際協力NGOのスタッフとしてフィールドに挑む;「開発フィールドワーカー」としての特性を活かす;開発コンサルタントとしてフィールドワークに取り組む)
著者等紹介
井上真[イノウエマコト]
1960年生まれ。山梨県出身。甲府一高、東京大学農学部卒。農林水産省森林総合研究所研究員、インドネシア教育文化省熱帯降雨林研究センターJICA長期派遣専門家、東京大学農学部助手、同助教授を経て、2004年より東京大学大学院農学生命科学研究科教授。農学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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