内容説明
「女として生きる」とはどういうことか。性と生殖において「女として生きる」ことの諸相―文学・映画を素材に、女から女へ伝えたい思い・学ぶべき叡智を汲み取る。
目次
1 生殖(女性の生物学的特性を再認識する;妊娠と中絶;国家の介入;未来の社会)
2 性(女性の性に加えられる攻撃の諸相―レイプ(強姦)
戦争
女性の性の管理)
3 女性のセクシュアリティ観の探求と創造(「セクシュアリティ」とは何か;自らの性(セクシュアリティ)を生きる)
著者等紹介
鎌田明子[カマダアキコ]
1940年生まれ。立命館大学大学院修士課程修了。京都橘大学文化政策学部教授。英米文学、ジェンダー学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かなで
1
男性は「産めない」という劣等感のようなものから家父長制を敷いて女性を支配するというのがなんだかおもしろかった。いろいろな作品を考察することで女性というものを分析していて、興味深かった。紹介されていた映画くらいはさらっと見たいかも。性というものに関して、私が感じているだけかもしれないけれど、男性にとって女性の性的なことは喜ばしいものに対して、女性にとって男性の性的なことは嫌悪感を感じるように思う、感じ方の違いが気持ち悪いなと思う。もちろん常にそうとは言わないが、全体でみるとそんな感じがする。/37冊目2020/11/19